「どうしても知りたかったんです。だって刑事さん、セシル君ってミステリアスな魅力に溢れているでしょう？　 そのヴェールを少しでも剥がしたい。彼の素顔を白日の元に晒したいというのは、ファン心理として当然のことだと思うんです」 「それで貴方はあんなことを?」 「はい。だってこれが一番手っ取り早いですから」 「愛島さんは今、貴方に刺された傷で集中治療室に入っています」 「えっ!?　治療室に!?」 「命の危険だってある。それでも貴方は……」 「それでっ、セシル君は何型だったんです?　治療室に入ったんなら分かるでしょう?　 僕どうしても知りたかったんですよ。相性占いがしたくて」