カーテンコール・スクラップ
一番の友人の嘆き
Q あなたはあの場にいたんですよね
A ああ、あの日俺オフだったから。見に行ってたんだ。……失礼かもしれないけど、本当にセシルにあんなことした奴を見つけてくれるんだよな。
Q はい。そのつもりです。
A ……そうか。分かった。俺が知ってることだったら何でも話す。
Q それで、あの件についてはどう思います?
A ちょっと信じられない。あんなの、絶対おかしいと思う。セシルらしくねぇって言うか……何かあるなら相談して欲しかった。誰だか知らねえけど、あんなことするなんて。
Q 貴方はあの男性に腹を立てているように見えますが、愛島さんには怒らないんですか?
A ……それが普通だよな。あんな内容の映像撮ってる時点で俺は、いや俺達はもっと怒っていいよな、普通。でもどうしてもそんな気になれなくて。多分それは皆似たようなもんなんじゃねえかな。
特に俺は実際に見てた時に、ちょっと気になった所があって。あの時、あいつ自身も驚いてたんだ。セシルは映像流されたことよりも、撮られてたことに驚いていた気がする。……俺がそう見えただけかもしれねえけど。
Q というと?
A あんな内容だろ。なのに、セシル自身に撮った覚えがないって顔に見えたんだよ。おかしいよな。何でだろ……。でも俺もセシルが影であんなことしてるって分かんなかったし、やっぱり俺がそう思いたいってだけなのかも。俺、セシルがもう分かんねえ……(以下略)